住み心地の良い家【床暖房編】

皆さんこんにちは。
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

新年も明けましてまだまだ寒い時期が続きますね。

前回は断熱材についてお話ししましたが、今回の快適生活のキーワードは「床暖房」です。

床暖房と聞くと、実際必要なの?エアコンやヒーターで充分なのではないか?と一度は思われる方は多いようです。

新築を建てる・リフォームをする際に、分からないことを分からないままにして手を出さないより、メリットとデメリットを知ったうえで決断した方が後々後悔しませんよね。


◆床暖房の必要性について

~床暖房とは?~

床から直接伝わる熱(伝道熱)と床から部屋全体に広がる熱(ふく射熱)の組み合わせで足元から暖めることができる暖房方法のことです。

~床暖房のメリット~

①足元から効率的にまんべんなく部屋を温めることができる。
②暖房器具自体が床下に隠れていて場所をとることもないため、部屋を広く使える。
③火を使わない暖房なので安全。
④水蒸気の発生がないため結露が起こらずカビやダニの発生につながりにくい。
⑤空気や肌が乾燥しにくい
⑥エアコンなどと違い、フィルター掃除の手間がない

お子様がいらっしゃる家庭や喘息などをお持ちの方にとっては快適に冬を乗り越えることができる手助けの一つになると考えられます。

日本のことわざにも頭寒足熱とあるように、
足元が温かく、頭の側が冷たいほうが健康に良いとも言われています。
ヒーターとの対流熱とは違い、下から温めてくれる床暖房は実にピッタリな設備ですね。

~床暖房の種類について~

床暖房には「温水式」と「電気式」の2種類があります。

◎「温水式」とは、床下に配管を設置し、ボイラーで暖めたお湯を通すことで部屋を温めるタイプです。

施工費用は一畳で5~11万ほど。
また、熱源機の設置も含めると25~100万ほど追加で必要になります。

さらに不凍液を年に一度交換する必要があるため、こちらが5,000~1万円毎年かかる計算です。

こうしてみると初期費用やメンテナンス費用が高くついてしまいますが、その分光熱費が電気式比べ安く抑えられます。
また、温まる速度が電気式よりも早いものが多いという特徴もあります。


◎「電気式」とは、床下に設置した電熱線ヒーターパネルで温めるタイプで建物と同等の耐用年数があり基本はメンテナンス不要です。

施工費用は同じく一畳で5~11万ほどですが、この費用も若干温水式と比べて安い場合が多いです。
こうした初期費用は安いですが光熱費がかかるため、家全体よりも部分的に必要などの場合に適しています。


いかがでしたでしょうか。
床暖房の使用頻度や使用期間、建物の構造によって床暖房を選ぶことが重要になってくることが考えられます。
メリットとデメリットを踏まえたうえでライフスタイルに合った選択をしていきましょう。

PageTop