住み心地の良い家【窓 安心・安全性能編】

皆さんこんにちは。
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

今回は前回の続きで、窓についてのお話です。
前回は窓の基本性能を説明しましたが、今回は「安心・安全に関係する性能の3項目」をお伝えします。
今回のテーマは【万が一に備える】ことです。自分たちは大丈夫!と考えずにお聞きください。


【防火性】・・・建築物の火災の拡大や類焼を防止し、火災に対する安全性を表す性能

 近頃では空気が乾燥して火災の発生率が高まっています。
 気を付けていても、火元の消し忘れ等で火災が起こってしまったり、自分は大丈夫と思っても隣家の火事に巻き込まれたり。

 そう、火災は中からだけではなく、外からの侵入にも備えなければならないのです。

 今の家の素材も、ひと昔と比べて防火性能が高い物が使われていますが、開口部からの侵入、延焼を防ぐためにも窓の防火性能にも気を配っていきましょう。


【防犯性】・・・侵入行為に対し、侵入を防ぐことができる抵抗力の性能

 開口部から侵入してくるのは天災ばかりではありません。そう、泥棒も侵入してくるのです。

 窓にCPのラベルが貼ってあるのを見たことはありませんか?そのラベルは"防犯"="Crime Prevention"を表したもので、官民合同会議において定められた基準を満たしたものを意味します。

 なお、防犯の基準とは「侵入に対する抵抗時間が5分以上」であることです。安心安全の生活のためにも、様々な方法で対応していきたいですね。


【バリアフリー】・・・高齢者や身障者などの移動・介助に対する幅員・段差・手すり設置などの配慮の度合い

 こちらはサッシ、ドアの性能基準を示すものではなく、幅や段差、高さなどの寸法で示される等級基準です。

 人生百年と呼ばれる時代、人間の寿命とともに建物の寿命も延びてきています。
 長寿社会への対応住宅の指針として基本となる基準が

 玄関や浴室で750mm以上
 推奨基準では800mm以上
 
 と定められています。車いすの通過や手摺の設置のための十分な幅員が確保されているか等が基準となっています。

 長く住み続けられる家となってきたからこそ、長く住む時のための対策も必要なのです。

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